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我町にプロチームがあると言う事 7 [私感]

今年も何かチグハグな徳島ヴォルティスだが、最近感じたことをちょっと・・・
一年ぶりに『我町』シリーズです。
 このタイトルで書く記事はチーム自身の事ではなく、それを取り巻く人々、特に徳島県の地元人の事を取り上げるのだが、今回はクラブ・徳島ヴォルティスについても感想を述べたいと思います。

 今シーズンは監督も新たに選手も補強して『Re.ヴォルティス~再生への決意』でスタートした徳島ヴォルティス。第一クールは懸案だった守備陣が新加入の選手のがんばりもあり、解消されつつあった。昨年とは違う称号でテレビ中継でも紹介されたりもした。「堅い守備を誇る徳島」なんて事も言われてた。
 私も耳を疑うような・・照れくさいような称号だが、事実、その頃は首位・二位のチームの次に失点が少なかった。なのに順位は下の方・・・そう、得点が少ないから無失点に抑えても勝てないのだ。得点の『少なさ』でもリーグ上位だったのだ。
 サッカーにおいて観る者を興奮させる・ワクワクさせる物と言えば何と言っても『ゴール・シーン』である事は間違いない。そして、その積み重ねの後に聞く試合終了のホイッスルが何よりも心地よいのである。しかし、今年の・・いや昨年からのヴォルティスは観客にとって一番の楽しみが極端に少ないのだ。
 再生が一朝一夕に成し遂げるとは思わない。そんな簡単に再生できるなら昨年のうちに再生してるだろう。そんな中、とにかく失点を減らす事は何とか再生できたようだ。無失点に抑えれば絶対に負ける事はない。後は得点することだけ・・・・
 そうだ。得点する事、それはチームの再生のみならず、沈滞した淋しいスタジアムを再生する事にもなる。無失点は無敗を意味するが、無得点は無勝を意味する。得点を取らなければ絶対に勝てない。そして勝利しない事には観衆を興奮させ、スタジアムを盛り上げる事は出来ない。『Re.ヴォルティス~再生への決意』はファン・サポーターの再生も意味するのだと私は思う。

 しかし、その再生の道はある試合から頓挫したように思う。守備の要の選手が離脱してから・・・・いや、その前の試合だ。ホームでのセレッソ戦。今期初の4失点した試合で、スピード・テクニック・チームワーク全てにおいて『J1レベル』を見せ付けられた試合だ。インタビューを受ける選手たちに『落胆』の色が見えたのはいうまでも無い。その落胆はその試合の結果だけでなく、自分たちがやろうとしてきたことへの迷い・不安が出ていたように思う。
 その不安を解消すべく望んだ次の試合は高い意識と粘り強いプレーで首位チームを追い詰めた。だが、この試合で現在のチームの状況を決定付けるような『悲劇』と『喜劇』が起こった。『悲劇』とはいうまでも無く今までの固い守備陣の要の河野君の負傷。『渦ナチオ』の命名者で誰もが認めるヴォルティスの中心選手だ。前節の反省を胸に、そしてキャプテンマークを腕に付けこの試合は(も)奮迅の活躍だった。ある意味『Re.ヴォルティス~再生への決意』の象徴的な選手だったので、今季絶望は周囲の人々にとって大きな痛手だったに違いない。そして『喜劇』・・・・・

 この場面は全国放送で何度も『珍プレー』として取り上げられ、心ならずも徳島ヴォルティスの名を広めてしまった。このプレーによって結果的にこの試合の勝利を逃したのだが、その他に逃したものが私の周辺であった。
『一般県民の心・・・・』
 奇しくもこの出来事は日頃あまりヴォルティスに興味を持たない人々の話題となった。このプレーをリアルタイムで見た人は少ないだろう、ましてやヴォルティスに興味を示さない人がスカパーのJチャンネルを契約してるとは思えない。面白おかしく報道する情報番組やスポーツニュースで見たんだろう。
「何なだぁ~あれ?」
「勝っとるチームがすることかぁ~?」
「弱ぁいのにジャラジャラしとるけんじゃわ」
「こんなチームが徳島にあるんかぁ、恥ずかしいなぁ」

「恥ずかしいなぁ・・・」その時はこのプレーの事だと思っていた。順位は下位だが首位チームを追い詰め、リーグ上位の少失点のチーム。恥ずかしい事なんてないぞって思ってました。

 だけど、ちょっと最近は違ってきました。私はこの場でも日頃の生活でも、徳島に全国リーグに所属するチームがあることを誇りを持つように説いてきたつもりだ。ちゃんとした世界的に統一された組織に属するれっきとしたプロチームなのである。強くなれば、バルセロナやチェルシーと公式戦で戦える(う~ん、かなり無理があるか?)チームなんだ。単なる興行・イベントでやってるプロリーグとは違うんだっていう事を営業先でも居酒屋でも力説してた。「そういうチームが、我が徳島にはある。誇りを持って良い」ってね・・・
 でも、地元で負け続ける(無得点・無勝利)チームを見て周囲の人々は私とは違う感情を持ち出した。『徳島の誇り』であったチームは『徳島の恥』になっていっている。(徳島の羽地はいなくなったが・・・)
 格言う私も実はその『恥ずかしさ』を感じ始めている。非常に情けない事だが、正直な感想だ。今でも『徳島の誇り』として応援しているし、これからも応援する。だけど現状のチームを見るとその感情は抑えられない。

 そりゃあ攻撃と守備の要の選手が抜けて再生の再生を余儀なくされた事情はわかる。だけど常にチームを見ていない人々には「そんなの関係ねぇ~」だ。「何にも再生してない」ってのが一般人の感想。勝てない・負け続けるチームが地元にあるのは非常に恥ずかしい事になるみたいだ。私が思う恥ずかしさとはちょっと違うがその気持ちは判る。地元のチームには強くなってもらいたいものね。
 では、私の感じる恥ずかしさとは何か? 言葉で表すのは難しいが、チーム全体の『意識』『覇気』と言うか試合に臨む『姿勢』と言うか・・・とにかく内容で成長を見せて欲しい。前の試合より明らかに向上したものを見せて欲しいのだ。だけど毎試合同じ課題を突きつけられて監督・選手のコメントもなんら変わらない。前にも書いたが、未完成品は発表してはいけない。試作品であるならば改良したところを説明しないと大衆には何も伝わらない。
 要を失った守備の建て直しはどうだろうか? 要を失った攻撃の構築はどうなのだろうか? ゲームを見てもコメントを聞いても良くわからない。内容的には「?」の域を超えてないしね。
 他のチームの事を言うのは『隣の芝』みたいで何だが、上位と大きく離された下位4チームの戦いを見ても、我がヴォルティスの戦い方は『恥ずかしさ』を覚える。少なくとも私は・・・・ひとことで言えば
「シュートを打たなければゴールは奪えない」
って事ですかね。毎試合のデータを見ても『シュート数・CK数』の少なさが攻撃できてないのが判る。でもデータほど攻めていないか?っていうと実際はそうでもない。相手PA付近にはかなり展開できているんだが、判断とかスピードが遅く、相手守備陣が崩せないのが原因。そりゃシュートを打ってこないんだから守備陣にすりゃ楽だわなぁ・・・CKが少ないのも崩してからのクロスとかが無いから楽にクリアされる。
 昨日の練習試合をほぼ先発陣で構成された前半だけ観戦したが、得点は太郎君と片岡君だったが、これも完全に崩したとはいえないね。太郎君の得点はPK。攻撃スピードが遅く相手DFが戻ってきてからのシュートでDFの手に当たってしまった。リーグ戦なら流されてたかもしれない。あの主審なら・・・
 片岡君のゴールもプロのGKなら止めてたでしょうね。1対1でもコースを狙う余裕が無くシュートしたボールはGKの股間をうまく抜けた感じだった。そのほかのシュートはほとんど枠外・・・大学生相手でしかも相手の選手は背番号が「84」なんて選手もいたから確実に控えも控えの選手たちだろう。

 だけどね、これを悲観ばかりしているわけじゃない。つまり、前に相手DFがいようがいまいがゴールに向かってシュートを打てばその後は何が起こるか判らないって事。相手に「打ってくる」と思わせればそれだけでも相手を崩したことになる。無理な体勢でもゴールに向けてボールを蹴っていくと相手の対応はおのずと違ってくる。いわゆる『怖さ』だね。
 愛媛にも、草津にも、水戸にもその『怖さ』があると私は思う。それゆえのあの戦い方になるのだろう。悔しいが愛媛は、ヴォルティスがキーマンにマンマークを付け自由を奪いながら、結局キーマンに逆転弾を決められた仙台を、自分たちの戦い方でホームでねじ伏せた。無失点で3得点、快勝ですね。地元民のみならず愛媛県人にとって『誇り』のチームだろうと思う。
 守りにいって2失点。攻撃にいって無失点。草津や水戸も最後に追いつかれたが、積極的に攻撃にいって相手の攻撃を防いだ。3チームともホームでの戦い。そう、ホームでの戦い方はこうなのだ。負けたくないからと言って地元で守備ばかりするようなチームに魅力はあるだろうか? その上連敗・・・これは恥ずかしい・・・

 「恥ずかしいチーム」になってしまったヴォルティス。この世で生活している限り、一度失った信用は取り戻す事は難しい。永年かかって築き上げた信用は一瞬のミスで失う、そして取り戻すにはその数倍の年月がかかる。ヴォルティスは地元民を裏切っていないか?観客数は物語っているぞ。一昨年の『徳島市民の日』は8000近くの観客が詰め掛けた。それが今年は・・・
 だけど、プロ興行は普通の一般人と違い信用を取り戻すのは比較的容易だ。『勝利する事』『得点を挙げる事』を続ければいい。一般ファンの心を取り戻すには『打ち合い』に持ち込んだほうがいいと思う。そうなると必然的に目まぐるしく攻守が入れ替わりスピード感のあるゲームとなる。観客が興奮するのは一方的に勝つ試合でもなく、じりじりと守り抜く試合でもない。持てる力をフルに出し合い、攻撃して守る。そういう試合だと思う。
 では、そういう試合を今のヴォルティスの選手たちでは出来ないのか? そんな事はないだろう。ただし、そういう試合をするなと指示されてれば別だが・・・
 守備の持ち場を離れるのは、そこを相手に突かれるリスクを伴うが、リスクを恐れては絶対に攻撃にいけない。攻撃にいかなければ得点は取れない。攻撃時に各選手の上がりが少ないのはこのリスクを恐れているからだと思う。それを恐れているのが選手だけなら改善の余地はあるだろう。しかし、今のヴォルティスは・・・・・・・・


 

長々と書いてしまったが、このタイトルシリーズは
「我町にプロチームがあると言う事は、我町の誇りだ」
と言う事を微力ながら訴えたいと思い書いている。だが今の現状を見ると
「我町のプロチームは我町の恥部だ」
となっているように思う。もちろん私はこれからもずっと『誇り』と思い応援をしていきたいと思っている。だからクラブ側はその期待にこたえて欲しい。私の想いではないよ。『徳島県民』の・・徳島ヴォルティスを応援している人々全員の想いに応えて欲しい。今からでも遅くは無い。意識改革をお願いしたい。守って守って守り抜く試合じゃなく、戦って戦って戦い抜く試合が観たいのだ。
『強いヴォルティス』が我町の『誇り』ある。がんばれ!徳島ヴォルティス!


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